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注目度急上昇中!デリバリー業界の今後はどうなる?魅力や課題に迫る!

みなさんは、デリバリーにどのようなイメージをお持ちでしょうか?
道を覚えるのが大変そう、食事をこぼさずに運ぶのが難しそう、ただ商品を運ぶだけじゃないの?商品を運んでいないときは暇なんじゃないの?・・・など、いろいろなイメージがあるでしょう。

ここ数年、私たちのライフスタイルの変化により、デリバリーの需要は急上昇しました。
デリバリーは私たちの生活に浸透し、日常的にも注文されるようになりました。
デリバリーの種類も、ピザやお蕎麦に限らず、デザートやスーパーのお惣菜、さらにはコンビニの商品をデリバリーすることもできるようになりました。

デリバリーはこれからの人々の食生活を支える、重要な仕事となり得るかもしれません。
今回は、デリバリーという仕事が持つ魅力や可能性に、ソーシエグループの飲食事業部・大須賀事業長と一緒に迫りたいと思います。

大須賀 和亮:ソーシエグループ飲食事業部・事業長 入社10年目。アルバイトとして入社後、宅配寿司「銀のさら」店舗にて店長を経験。その後マネージャーとして複数店舗の管理を担当。「串カツ田中 茅ケ崎店」の立ち上げに携わる。立ち上げ後は副部長として、フランチャイズ事業の「銀のさら」、「串カツ田中」の担当に。現在は林屋茶園も含めた、飲食業部全体のマネージャー業務に従事。休日は、子どもと遊ぶのが楽しみ。趣味は旅行だが、今は行くことができないので自宅で楽しむ方法を模索中。


文:根本 理沙(株式会社Lipple

デリバリーの業務内容

まずは、デリバリーの業務内容について、銀のさらをモデルに、かんたんに説明します。
朝番でシフトに入っている場合、前日の注文で配達した容器の回収から業務開始。銀のさらではプラスチック容器と桶の2種類でお寿司を届けており、桶で届けた場合は翌日回収に向かいます。

桶の回収が終わるのがおよそ11:00。この時間から注文が入りはじめるため、今度は注文された商品の配達へ。15:00ごろに一旦業務が落ち着くので、そのタイミングで休憩や容器の洗浄、ポスティングなどを回していきます。

今の時代、ポスティングなんて意味ないのでは?と思う方もいるかもしれません。しかし、銀のさらの場合、ネット注文と電話の割合は、5:5。特にご利用頻度が高い高齢層の方は、電話注文の割合が高いため、注文数を少しでも増やすために、ポスティングも重要な仕事の一つとして取り組んでいます。

エリアによっても異なりますね。都心ではネット注文の割合が高く、都心から離れると電話注文の割合が高くなります。

17:00〜20:00はピークタイム。この時間はひたすら注文を受け、配達に向かうというルーティンを繰り返します。20:00以降は、営業時間終了まで、注文対応や片付け、締め作業をおこないます。

デリバリーの仕事は、ただ注文された商品を配達するだけでなく、店舗運営を支えるための業務も担っています。

銀のさらの繁忙期は、GW、母の日、年末年始。この時期は本当に目が回るほど忙しい。スタッフも一丸となって業務にあたります。無事繁忙期を乗り切ったときの喜びと安心感はひとしおですね。

デリバリーの魅力

デリバリーの主な魅力として、「場所を選ばない」、「手軽に注文ができる」、「時間に余裕ができる」の3つをあげることができます。

01. 場所を選ばない

電話1本、ネットでの注文一つで、お店に出向くことなく、自宅やオフィスなどで、おいしい食事を楽しむことができます。
配達エリアの決まりや例外はありますが、基本的にどこにでも運んでくれるのがデリバリー。

自宅やオフィスに届けてくれるため、天候にも左右されません。雨の日など外へ出かけるのが億劫な日も、デリバリーを利用すれば外に出かけずにすむので、とても便利ですね。

雨の日は売上1.1〜1.3%増。天候が悪い日は事故も発生しやすいため、いつも以上に気を遣いながら配達をおこなうよう、スタッフへ伝えています。

02. 手軽に注文ができる

かつてのデリバリーは、チラシを見て電話をするという注文形式が当たり前だったため、チラシが保管できる自宅からの注文が一般的でした。

ところが、インターネットの発展やスマートフォンの普及によって、わざわざチラシを保管しておかなくても、ウェブサイトにアクセスすれば、いつでもどこも注文ができるように。
自宅で注文することが一般的だったデリバリーは、オフィスや外出先、宿泊先など、あらゆる場所で注文ができるようになり、敷居がぐっと下がりました。

UberEatsや出前館といった配達代行サービスの登場も、デリバリー業界に新たな旋風を巻き起こすことに。配達を代行する、という今までになかったサービスの登場によって、デリバリーできる食事のジャンルが大幅に増加し、デリバリーに対する認知度と需要は高まっていきました。

03. 時間に余裕ができる

世の中の家族形態や働き方が大きく変化したことで、自宅での食事の在り方も大きく変化。自宅でコンビニのご飯を食べたり、食事をデリバリーしてもらうことに対しての苦言は、まったくといっていいほど聞かなくなりました。

共働きや単身世帯、高齢者など、デリバリーに頼ることで、調理や片付けの手間を省くことができることに魅力を感じる人が、それだけ増えたのでしょう。
家で食べるご飯は、手料理が当たり前。そういった考えは、とうの昔に過ぎ去ったのです。

個人的に、デリバリーはメリットしかないと思っています(笑)あえてデメリットをあげるとしたら、配送費用がかかるため、やや値段が張る、という点でしょうか。銀のさらは厳選した上質なネタを使用しておりますので、お値段に関してご意見をいただくことは滅多にありません。お客さまの満足度は非常に高いです。

世間のデリバリー需要

かつてデリバリーというと、特別な日やどうしても家で食事が用意できないときに注文するもの、といったイメージが強かったように思います。
ところが、ここ数年、特別な日だけでなく、普段の食事の選択肢として、当たり前に「デリバリー」が加わるようになりました。

誕生日や記念日などの特別な日に、おいしい食事を楽しみたい、仕事が忙しくて食事を用意する余裕がない、疲れているから食事を作る手間をかけたくない、など・・・

そういった背景には、ライフスタイルの変化やスマートフォンの普及などがあげられます。
共働きやテレワークなど、働き方や働く場所の変化は、デリバリーが一般的なサービスとなるきっかけになりました。

デリバリー需要の高まりをより実感していただくために、数値で追ってみましょう。

エヌピーディ・ジャパンが2019年に発表した、出前市場規模推移の調査によると、2015年に3,564億円だった市場規模が、2018年には4,084億円に上昇。前年比で比べてみると、5.9%もアップしています。

働き方、ライフスタイルの変化、IT技術の進化などによって、今後もこの数値は上昇すると見られます。
さらに、2020年に発生した新型コロナウイルスの影響により、数値の上昇は一気に加速するでしょう。

「コロナウイルスによる緊急事態宣言下では、置き配や、配達時のお声がけ時の声を落とす、マスクや手袋の着用必須など、細心の注意をはらって業務にあたりました。注文数は、5月中は急激に増え、毎日、祝日並みの忙しさでしたね。ただ、休校中の学生スタッフや、イートインで働けないアルバイトスタッフたちが活躍してくれたおかげで、乗り切ることができました。

デリバリーを開始する飲食店の増加

近年、飲食店によるデリバリーサービスが増加。売上を伸ばすためだけでなく、デリバリーは売上が目に見えやすく、成果を出しやすいというメリットから、あらゆる飲食業態が参入しているようです。

通常の飲食店の場合、席数が限られてしまうため、一度に呼び込める客数に限りが出てしまいます。
しかしデリバリーの場合、客席を確保する必要がないため、いくらでも注文を受け付けることができる。冒頭で述べた、「場所」の特徴がメリットとして生きていますね。

店内の席が満席になってしまうと、客側は席が空くのを待つしかありません。人によっては、満席とわかったら諦めて帰ってしまう人もいますよね。
しかし、店舗側からアクションをすることはできず、ただ席が空くのを待ってもらうしかありません。

デリバリーの場合、まず席の概念がないため、お店の料理が食べられない、ということがありません。料理が届くまで待つ必要はありますが、現在、デリバリーのほとんどが、事前に待ち時間を知ることができるようになっているためストレスも少ないでしょう。

いつ空席になるかわからない店舗で待つよりも、ある程度の時間が判明しているデリバリーで注文すれば、客側も時間を無駄にすることがなく、店舗側もお店のイメージダウンを避けることができます。

店舗での営業と同時に、デリバリーを対応することで、店舗で取りこぼしてしまった客をデリバリーで回収することができるのです。

ただし、店舗でデリバリーを開始するには、いくつかの課題があります。
まず、店舗で配達用のバイクを確保しなくてはなりません。購入費だけでなく維持費もかかります。さらに、配達要員を雇う必要があります。
コスト面をクリアできたとしても、オペレーションの問題が発生します。デリバリーはスピード命。商品を早く用意することよりも、いかに配達員をうまく回していくかが重要となります。

コストやオペレーションの問題をクリアすることはかんたんではありません。
Uber Eatsや出前館などの配達代行サービスが急成長を遂げているのは、世間の需要だけでなく、コストや手間を抑えて手軽にデリバリーをはじめられるといった、飲食店側の需要も影響しているといえるでしょう。

銀のさらの場合、1日の注文数は、平均130件程度あるのですが、それを6〜7人で回しています。注文を受けた時点で、すでにどう配達を回していくか考えないと、とてもじゃありませんが時間通りにお客さまのもとへ商品を配達することは難しい。配達という作業は、感覚と経験が必要になる業務なんです。また、店舗を出てしまった配達員はどこで何をしているのかわかりません。管理面での負担が増えるため、店舗で運営をしながらデリバリーも対応する、というのはなかなか厳しい。だからこそ、Uber Eatsや出前館などの配達代行サービスが人気を集めているのでしょう。

これからのデリバリー業界

働き方やライフスタイル、環境の変化によって、デリバリー業界は急成長を続けています。
今後も需要が高まることは確実で、私たちの生活様式が変化すればするほど、デリバリーという存在も、ますます浸透してくると考えられます。

業界全体が盛り上がると、業界全体の質も上がります。デリバリー業界で課題として挙げられることの多い、配達スピードや質の面での改善が期待できます。
今後は注文システムや配達中の現在地を知らせるシステムなど、注文から配達までのフローにおいて、顧客も店舗側もストレスがなくなるような環境がつくられていくのではないでしょうか。

また、配達代行サービスの動向も見逃せません。
デリバリーを飲食店独自で運営していく場合、バイクの所有や配達員の確保などが必要になり、コストがかかってしまいます。

しかし、配達代行サービスに頼れば、それらの負担がなくなるため、手軽にデリバリーをはじめることができます。
チェーン店だけでなく、個人店などでもデリバリーに対応する店舗は増えるのではないでしょうか。あらゆる飲食店の料理を食べられるようになることは、消費者側にとっては嬉しいですね。

銀のさらは20年間、毎年、前年の売上を超えており、宅配寿司業界No.1。長く安定的に、ブレない経営ができるからこそ、みなさんが安心して働ける環境を作ることができています。宅配事業は、イートイン型の飲食店と比べると求人の人気は低いですが、飲食、物流、マーケティングがなどさまざまなミックスされている業態ですので、これからの注目はますます上がってくると思います。

デリバリーはこんなところがおもしろい!

デリバリーという業務は、主に、注文を受けて商品を配達、配達が終わったら店舗へ戻る、という業務を繰り返しますが、その業務の中でもいろいろな発見があります。
ここでは、デリバリー業務の魅力だと感じられるポイントについて、ご紹介していきます。

01. 地域のマーケティングが学べる

通常の飲食店の場合、スタッフが外に出る機会はほとんどありませんが、デリバリーは街に出ていく仕事。
何度も同じ街を走っていると、街の風景やそこに住む人々の変化に気づくことができます。
お店が変わった、マンションが建設された、家族連れが増えたな、など・・・
注文も、季節やその日の天気、気温、湿度などによって異なります。

その日その日の注文や、走っている街に注目することで、街並みの変化や人の流れなど、地域のマーケティングについて学ぶことができます。

02. 地域を知ることができる

配達でいろいろな道を知ることにより、その街をより深く理解することがきます。
この道を走った方が近い、この地域は坂道が多い、この通りの店舗は入れ替わりが激しい、この道沿いに新しくマンションが建設される、など、新しい発見に気づくこともできます。

道を覚えることで、お届けの配達時間が短くなる、安全運転につながる、といったメリットがありますが、余裕ができることで風を感じながら街を走る気持ちよさに気づくんですよね。

03. 幅広い層の消費者と交流ができる

先ほど述べた通り、デリバリーは世間での需要が高まっており、あらゆる層の消費者から注文が増えるようになりました。

若者から高齢者までの年齢層はもちろん、ご高齢のご夫婦、共働きのご家族、一人暮らしの方などのあらゆる家族形態もそうですし、法人からの注文があることも。

銀のさらのリピート率は80%。毎週頼んでくださるお客さまや、年1回お正月に頼んでくださるお客さまなど、広く長く、あらゆるお客さまのご注文で成り立っています。

注文時や配達時の接客は決して長い時間ではありませんが、年齢や性別、職業、家族形態問わずいろいろな人とたくさん触れ合えることで、対人スキルを磨くことができます。

短い時間での接客だからこそ、質の高い接客スキルが発揮できるような教育を実施しています。デリバリーは接客スキルが身につかない、ということはありません。デリバリーも立派な接客業務です。

まとめ

デリバリー業界の特徴や魅力、やりがいなどをお届けしました。
デリバリーってどんな仕事をしているのかよくわらかないな、デリバリーっておもしろいのかなと思っている方にとって役立つ内容であれば幸いです。

まだまだ成長しつづけるであろうデリバリー業界。今後も動向に注目していきたいです。
デリバリーは初心者の方や未経験の方でもはじめられる場合が多いです。興味のある方はぜひ働いてみませんか?

銀のさらの場合、未経験の方も大歓迎。ジャイロの乗り方から教えて、慣れるまでは先輩スタッフと一緒に配達に出てもらい、まずは道を覚えることからはじめます。

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