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ぽとふ保育園 ブランドインタビュー

森 卓也

保育事業部 マネージャー

「ぽとふ保育園」はどのようなサービスですか?

ぽとふ保育園は、0歳〜2歳までの低年齢時を対象とした、小規模保育園です。お預かりするお子さんは、自主的に遊ぶことはまだ難しい年齢なので、お子さんたちができる遊びを保育士が提供しています。自由におのおの遊ぶのを見守るというよりは、室内で保育士と一緒に1日を過ごしていることが多いですね。

ただ託児所ではないので、毎日の保育内容を保育士が考えて、子どもの成長に沿った教育をおこなうようにしています。具体的には、必ず1日1回外に遊びに行く、お散歩や公園遊びなど。夏はテラスで水遊びをしたりしますね。
外の空気や水などの、自然や生き物に触れるということは、成長過程で大切な体験のひとつなので、郊外遊びの時間は大切にしています。イベントも、夏なら夏祭りを開催したり、冬ならクリスマス、2月は節分、など、季節に合わせたものを取り入れながら、子どもたちの成長に寄り添っています。

ぽとふ保育園独自の取り組みとしては、制作物の作成があります。手形や足形をとる、季節に応じて何かをつくるなど。毎月1つは制作物をつくって、保護者の方にお渡ししています。
また、ぽとふ保育園では、お子さんの成長した姿を写真として残す、というコンセプトもあるので、日中の様子や遊んでいる姿、食事やお昼寝をしている姿など、1日の中でたくさん写真を撮影しています。それらをお子さんの成長記録として保護者の方に配布や販売をおこなっています。

また、ぽとふ保育園では給食に力を入れています。ぽとふ保育園の6園すべてで、統一した献立を作成しています。ほかの小規模保育の場合、外注でお弁当や献立を配布してもらうところが多いんですね。しかしぽとふ保育園には、管理栄養士がいるため、管理栄養士監修のもと献立を作成し、調理をおこなっています。月齢や成長に合わせた、栄養や食材の摂取をしていただきたい。食材をうまく食べられない低年齢の子のために、だしにして素材の味を感じてもらったり、食べやすいよう薄味にして国産の食材を楽しんでもらおうと努力しています。これは、小規模保育だけでなく、規模の大きい認可保育園でも、あまりない取り組みかと思います。

ぽとふ保育園をはじめたきっかけを教えてください。

もともとソーシエグループでは、飲食事業と、介護事業を展開していました。高齢者向けの介護事業から、小中高生向けの放課後デイサービスができ、小中学生向けの英会話学童ができ・・・
徐々に高齢者以外の年代のサービスが広がってきていたため、人生のはじまりである、乳児のサポートもしたいという思いから、ぽとふ保育園が生まれました。

ぽとふ保育園の立ち上げ時は、待機児童問題が話題になっており、実際にソーシエグループで働いているスタッフからも、子どもを預けられれば仕事に復帰できます、といった声もありました。
会社としても、なんとかしたいね、と話していたことがきっかけでもあります。

介護福祉士の資格を持っているスタッフに、保育士の資格を持っているスタッフもいたので、彼らの話を聞きながら、少しずつぽとふ保育園を立ち上げるための準備をおこなってきました。

エリアにこだわりはなかったのですが、すでに介護事業を県央地区で展開していたことから、小規模保育も県央地区から立ち上げていきました。
当初は、県央地区No.1の小規模保育になろう、という目標がありました(笑)
もちろん、今もその気持ちに変わりはありません。

ぽとふ保育園のこだわりやビジョンとは何でしょうか?

私たちは、3つの「できる」を増やしたいと思っています。
ひとつめは、子どもたちの「できる」。保育園に通って先生と過ごす時間、同い年の子どもたちと触れ合う時間を通じて、子どもたちが自分の身の回りのことができるよう、サポートしています。たとえば、ご飯は自分のスプーンを使って食べる、自分で着替えをするようになる、など、小さなできるから、どんどん増やしてあげたいですね。

2つめは、保護者の方たちの「できる」を増やすこと。子どもを預けることで自分の仕事に集中できる、自分の時間ができる、ということも大事なポイントだと思っています。

3つめは、働く保育士の「できる」を増やす。小規模保育だからこそできる保育を追究し、ぽとふ保育園の理念に沿った保育をおこなえるようにしていきたいです。

これら3つのできるを増やすこと。それが、ぽとふ保育園としてのあるべき姿かな、と思っています。
0歳〜2歳って、人間として一番基盤となる年齢じゃないですか。歩けるようになる、離乳食(固形食)を食べられるようになる、親戚や友達など、家族以外の人と過ごす機会が増える・・・
すべてが、はじめての経験になりますよね。
慣れるまでは大変で、お子さんによっては大泣きしてしまう子もいます。しかし、厳しい環境の中で大変な思いをしたからこそ、しっかりと人間としての基盤ができあがると考えています。ぽとふ保育園が0歳から2歳の子にとっては、刺激的な場所であり、学べる場所でありたいですね。
小さな成長、喜びが、私たちにとっては大切な思い出になりますし、保護者の方への信頼へとつながっていくと思っています。

保育業界で働く人の4割は、お子さんを育てながら働いている方がいるんですね。せっかく保育士の資格を持っているのに、お子さんを預けないと活かせない、社会復帰できない、といった悩みを抱えている方も多いんです。

ソーシエのスタッフに限らず、そういった悩みを抱えている保護者の方々をサポートしてあげられる場を提供することが、私たちの役割だと思っています。
保育業界に限らず、お子さんを預けることで、保護者の方に「自分の時間」が生まれ、充実した日々を送ってほしい。お子さんだけでなく、保護者の方もサポートできたら嬉しいですね。

働きやすい環境づくりの一環として、勤務時間の調整は特に力を入れています。たとえば、幼稚園はお子さんを預ける時間が限られているため、幼稚園の終わる時間に合わせると、9:00〜14:00でしか働けないんですね。その時間帯で雇ってくれる会社ってなかなかないじゃないですか。なのでそこを逆手にとって、ぽとふ保育園では9:00〜14:00でも働けるようにシフトを調整しています。その分、お子さんが長期休みの時はフルタイムで働ける、など、相談していただければ、柔軟に対応するようにしています。
実際にスタッフは9:00〜14:00や9:00〜15:00で働いている人が多いですね。産休・育休制度ももちろんありますし、復帰後も働きやすいように、柔軟に対応するようにしています。

保護者の方がお子さんを預けっぱなしにならないように、離れている間のお子さんの生活に触れてもらえるような努力もしています。
どのようなことをしているかというと、お子さんを預ける時とお迎え時に、保育室まで入ってきてもらっているんですね。お預けしてもらう時は、荷物の整理やセッティングを保護者の方にお任せしています。お子さんがどんなところで過ごしているのか、どんな先生がいるのか、ということも知ってもらいたいという目的があります。

保護者の方がお迎えにいらした時は、お子さんの1日の様子を伝えたり、写真をお見せしたりして、保護者の方とコミュニケーションを細かく取るようにしています。

保護者の方とも日々、密に連携しているため、半年に1回の個人面談では、特に改めて話すことはないです、と言われることもありますね(笑)
それも、スタッフの頑張りによるものですので、ありがたいなと思っています。

ぽとふ保育園の今後の目標とは?

事業部としては、10年を目標に事業展開していきたいと考えています。そうなると、ソーシエグループの中で、一番店舗数が多いということになりますので、会社としての基軸となる、骨格となる事業部を運営していきたいです。

事業展開していくことも、自己満足ではなく、子どもたちを多く受け入れられる場所を増やしたい、保育士にとって働きやすい環境をつくりたい、社会復帰したい保護者の方を増やしたい、といった目的があります。

ぽとふ保育園は、主に県央西湘地区に展開していますが、2020年の4月に新たに2園の開園が決まっており、全部で8園になる予定です。県央西湘地区の小規模保育園といえば、ぽとふ保育園、といわれるようになりたいですね。

保育士さんに関しても、積極的に採用を進めていきたいと思っています。スタッフの定着率を上げるには、スタッフ自身の満足度が関わってくると思いますので、長く働いてくれるような組織として労働環境もより良いものにしていきたいです。

先生や施設はどんな雰囲気ですか?

先生はひとつの園に対して10〜15名所属しています。お預かりするお子さんは19名しかいないので、先生は担任のクラスの子どもたちや保護者の方だけではなく、19名すべてのお子さんと保護者の方を把握するようにしています。これは小規模保育園の良いところでもありますし、大変なところでもありますね。

先生は20代〜50代まで幅広い年代の保育士さんが働いています。スタッフはベテランのスタッフもいれば、資格は持っているけれど保育園では働いたことがないというスタッフ、小さい保育園でお子さんとたくさん接したくて転職したスタッフなど、バラバラですね。

お子さんを預ける保護者の方にとっても、バランスよくいろいろな年代のスタッフがいることで相談しやすかったりといった、信頼感、安心感もあるんじゃないかと思います。20代で園長をやっている方もいれば、50代で保育士をやっている方もいますので、いろいろな働き方ができますね。
自分の子どもを育てたスタッフが多い、というのも特徴ですね。子育てを経験しているからこそ、保護者の方も安心できると思います。

やはり低年齢児の保育園なので、お子さんに負けずパワフルに働いている方が多いです!日中は一緒に活動する時間も多いので、毎日のやり取りや月1回のミーティングなど、先生同士のコミュニケーションもしっかりとるようにしています。
また、弊社では社内研修、社外研修制度を設けています。社内研修は、1ヶ月に1回、入社3年未満、保育経験5年未満のスタッフを中心におこなっています。社外研修は、年2回、全社員におこなっています。

どんな人といっしょに仕事がしたいですか?

子どもが大好きな人ですね!
なぜ資格を取ったのか、なぜ保育園で働きたいのか。そこを突き詰めたら、子どもが好きだから、につながると思うんですよね。保護者の方にとっても、自分の子どもを預ける先生が合理的な理由だけでなく、子どもが好き、という気持ちを持っている人であってほしいですよね。

低年齢児は言葉が発せられない分、感情で先生を選ぶんですね。しかめっつらの先生よりも、いつも笑顔の先生の方にくっついていくものです。そう考えると、お子さんをお預かりする先生は、大変なことがあっても、根っこの部分では子どもってかわいいな、と思える人であってほしいですね。

本来、保護者の方も、0歳〜2歳のあいだは子どものそばにいてあげたい、と思っているはずなんです。しかし、それがどうしても難しいから、私たちを頼ってくださっている。
子育ての段階で一番大切な時期のお子さんをお預かりするというのは、責任はありますが、それ以上にやりがいがあり、楽しい仕事でもあります。

毎日少しずつお子さんが成長していくことの喜びを感じられる、愛のある人と一緒にお仕事をしたいですね。

また、今後新しい園を展開していくので、きちんとした役職に就きたい、自分の今までの経験を生かして、新しい小規模保育のかたちをつくっていきたい、など、チャレンジ精神のある方やキャリアアップを考えている、という方も歓迎です。