1. HOME
  2. お仕事インタビュー
  3. 林屋茶園 ブランドインタビュー

林屋茶園 ブランドインタビュー

小野 嘉之

飲食オリジナル事業部 マネージャー/林屋茶園 目黒店 店長

「林屋茶園」はどのようなサービスですか?

林屋茶園は、創業260余年の老舗のお茶屋。本格的なお茶はもちろん、お茶を使った本格的なスイーツ、食事を提供しています。

店内は、目黒駅前というオフィス街の中でも、くつろいでいただけるようなレイアウトを意識しています。ご家族やご友人同士でご来店してくださるお客さまだけでなく、時間帯によってはお仕事や会議をするお客さまもいらっしゃるので、広めのボックス席も用意しています。

林屋茶園は店舗ごとに異なるレイアウトで展開しているのも特徴なので、そういった違いやこだわりも楽しんでいただきたいですね。

他店との大きな違いは、食事メニューの提供があることでしょうか。カフェでの食事の注文は少ないように思いますが、6:4の割合で食事の方が多いです。といいますのも、お店がオフィス街にあるため、場所柄的に食事の需要があるんですね。オフィスが昼休みの時間帯は、職員の方がご来店されることが多いです。
メニューに関しては、基本のカフェメニューは全店で統一していて、季節限定と食事のメニューは当店オリジナルのものを提供しております。

当店一番人気は、「チキン南蛮」。紹興酒に漬けて鶏肉の臭みを取り、最後に黒豆の香りづけをおこなっています。オープン当初からあるメニューで、今でも多くのお客さまにご注文をいただいています。
カフェメニューは、当店オリジナルの、季節のフルーツや甘味を使ったパフェがおすすめです。

なぜ林屋茶園をはじめたのか教えてください。

もともと京はやしやの本部の方と社長が知り合いで、フランチャイズのお話をいただいていたんです。同じ時期に偶然目黒のビルから京はやしやにオファーが届いており、その流れで私に声がかかり、お引き受けしました。

私自身、ずっと飲食をやっていて、ソーシエグループに入社してからは銀のさらで働いていたのですが、対面接客をもっとやりたいと思っていたのと、以前、会社で林屋茶園のお手伝いをする機会があり、気になっていたこともあったので、これもなにかの縁かなと。

実際に働いてみて、お茶という大きな括りの中でもこだわりがあることを学びました。提供しているお茶の種類は14種類と豊富なので、お客さまにあらゆる楽しみ方をしていただこうと日々試行錯誤しています。
京はやしやとして、伝統のあるお茶や甘味の提供はもちろん、目黒という立地上、どうしても食事の需要が高いので、食事のクオリティも落とさず満足していただける物を、常に提供できるような環境づくりも意識しています。
初めは一般的な和カフェとの違いにスタッフも苦労していましたが、今では忙しい環境を好きになってくれているスタッフも多く助かっています。

林屋茶園のこだわりやビジョンとは何でしょうか?

京はやしやはお茶の老舗なので、お茶を淹れる時の温度、量など、本家のクオリティは落とさないように意識しています。
お茶を淹れる作業はキッチンでおこなうので、お客さまには見えないのですが、だからといって雑にやったり手を抜いたりするのではなく、ひとつひとつの作業をていねいにおこなっています。

串カツ田中やグリとニルなどの対面接客で培ったノウハウを、活気のある都内で活かせればと思います。また、ソーシエグループで働いているスタッフの中に、対面接客をやってみたいと思っている子もいるので、そういったスタッフたちのために挑戦できる場を提供してあげたいなという考えもあります。

都内は競争率が高いので、いかに認知度を上げて常連客を掴むか。この辺りが勝負になってきますね。そのため、常連客の方のお名前とお顔を覚えるようにしています。当店は、6割くらいの方が常連さんなので、積極的にお声がけをしたりと、常連さんが特別感を得られるような接客をおこなっています。

接客の話になったので、少し詳しく話すと、昼と夜では接客の内容を少し変えています。ランチの時間帯は回転数を上げて、お客さまを待たせないようにしています。動きに無駄がないよう、注文からご提供までスムーズに連携できるようにしております。夜は、お客さまにもゆったり過ごしていただけるよう、せわしなく動くのではなく余裕のある動きでもてなしします。

本格的な食事メニューを提供しているのは、林屋茶園の中でも当店だけ。長年飲食事業に携わってきたメンバーがいたからこそできた挑戦で、私たちのサービスをきっかけに、京はやしやでも食事の提供に力を入れはじめたとうかがっています。和カフェの可能性を広げちゃいました(笑)

常連のお客さまとの交流を大切にしよう、というのもソーシエグループ独自の取り組みかなと思っています。当店を訪れるお客さまはご年配の方が多いですが、スタッフは学生が多いです。なので、目上の方に対する話し方や対応の仕方などの接客マナーはしっかり教育しています。

林屋茶園独自のハウスルールがあるため、そのルールを踏襲した接客を心がけています。
どのようなものがあるか例を紹介すると、「ありがとうございました」や「おつかれさまでした」など、「た」で終わらないような言葉遣いをする、というものがあります。これは、「た」で終わるとその人との縁が切れてしまう、という林屋茶園の考えによるものです。次に繋げるために「ありがとうございます」、「お疲れさまです」といった言葉を使うというのは、特に徹底しています。

林屋茶園の今後の目標とは?

当初は、「目黒に根付く」という目標でやってきました。おかげさまで認知度が上がり、オフィスで働いている方にもご来店いただく機会が増えまして、嬉しい限りです。

今後は、食事の部分の強化を進めていきたいと思っています。京はやしやで提供されている「西京味噌を使った白ごま豆乳鍋」は、当店オリジナルのメニューだったものが逆輸入のようなかたちで、京はやしやで提供されるようになりました。
これからも、どんどん食事の提案をおこなって、京はやしやにとどまらず、林屋茶園全店で食事メニューの提供がはじまるように、いい影響を与えていきたいです。

林屋茶園=和カフェというイメージが強いので、本格的なお茶やカフェメニューだけでなく、本格的な食事も楽しめる、総合和カフェに成長していきたいですね。

スタッフやお店はどんな雰囲気ですか?

学生さんが多いですね。年齢が近いので、スタッフ同士の連携やコミュニケーションはしっかり取れている方だと思います。女性が8割くらいですね。素直で仕事熱心、ガッツがある子が多く、自分からどんどん動いていこうとする子が多いです。

営業時間中は、忙しいからこそ、常にスタッフ同士でお客さまの様子や、スタッフの配置などを把握しています。お客さんの対応が間に合っていないところをカバーする、声かけをおこなうなど、自然とスタッフ同士でおこなってくれています。

最初は細かく指示を出していたのですが、最近は、自然と動いてくれるスタッフが増えましたね。瞬間瞬間の判断力があると思います。

どんな人といっしょに仕事がしたいですか?

お茶のことが好き、抹茶が好き、スイーツが好きといった方はもちろん、当店には素晴らしいシェフがおりますので、料理の基礎的な知識を学ぶこともできます。特に和食に興味がある方は大歓迎ですね。未経験でも一から教育をおこないますので、安心してください。社員の場合は、本部と連携し、京都にある本社で2日間研修をおこなっていただきます。

オープニングスタッフが今でも残っており、知識とノウハウがありますので、教育面は安心してください。異業種で働いている方も、興味があれば思い切って飛び込んできてください!